生命保険の見直し =必要保障額を知る=

子供が生まれたら生命保険の見直しっていうけど、そもそもどのくらいかけていればいいの?

2児のママ。次男の出産を機に生命保険の見直しをおこなうことにしたものの、何が正解で、何を目安に決めればいいのかわからない。月々の保険料は抑えたいけど、万が一の時には備えたい。
子供を連れて、保険の総合窓口で長時間話を聞くのも大変だし、どうしよう…

ファイナンシャルプランニングの本を手に取り、必要保障額が死亡保障額の目安になることを
知りました。同じように悩んでいらっしゃるママたちへ参考になれば嬉しいです。


「もしもの時に備える=必要保障額」を知る

必要保障額って?

万が一の時に生命保険(死亡保障)で用意しておくべき保険金の金額のこと。
世帯主が死亡した場合に、その後残された家族が生活していくために必要な額で、
今後の支出(生活費や教育費など)から収入(年金や貯蓄など)を差し引いた額のこと。
足りない分の補填をするために、かけておく死亡保障額の目安になります。

必要保障額の計算方法


必要保障額 = 遺族の支出 ー 遺族の収入

遺族の支出  末子独立までの生活費
       末子独立後の配偶者の生活費
       子供の教育費
       住居費
       葬儀費用

遺族の収入  社会保障(遺族年金、老齢基礎年金など)
       金融資産(預貯金、株式、債券、投資信託など)
       配偶者の収入

必要保障額の具体例

例1 【配偶者+子1人】持ち家(マンション)の場合

必要保障額 1,858万円

  • 夫35才(会社員)/妻35才/(専業主婦)/子0才
  • 年収500万円/生活費20万円/住宅ローン8万円/管理費・積立修繕費2万5千円
  • 貯蓄500万円

    支出:末子独立までの生活費    3,696万円
       末子独立後の妻の生活費   3,600万円
       子どもの教育費       1,000万円
       住居費           1,560万円
       葬儀費            200万円
       緊急予備資金         100万円
      ___________________________________________
       合計            10,156万円


    収入:遺族基礎年金        1,810万円
       遺族厚生年金        1,367万円
       中高齢寡婦加算        703万円
       老齢基礎年金        1,718万円
       貯蓄             500万円
       妻の収入          2,200万円
      __________________________________________
       合計            8,298万円

※末子独立までの生活費は、基本生活費×70%×(22歳ー末子の年齢)で計算しています。
※末子独立後の妻の生活費は、基本生活費×50%×末子大学卒業時の妻の平均余命30年間)で計算しています。
※子供の教育費は幼稚園から高校まで公立、大学は私立と仮定して計算しています。
(文部科学省「平成30年度子供の学習費調査の結果について」「私立大学等の平成30年度入学者に係る学生納付金等調査結果について」を参考に算出しています。)
※住宅ローンを組んで団体信用生命保険に加入している場合、世帯主名義の住宅ローンは返済する必要がなくなりますので、含めていません。
 管理費・積立修繕費を月額2万5千円として、妻の余命で計算しています。
※遺族基礎年金は、(780,900円+子の加算額224,700円)×18年で計算しています。(年金額は令和3年4月分から)
※遺族厚生年金は、平均標準報酬額41万、被保険者期間の月数156ヶ月と仮定して計算しています。
※中高齢寡婦加算は、585,700円×12年で計算しています。
※老齢基礎年金は、780,900円×22年で計算しています。
※妻の収入は、お子さんが年少になってから60歳までの22年間、年収100万円と仮定して計算しています。

例2 【配偶者+子2人】の場合(持ち家/一軒家) 

必要保障額 3,215万円

  • 夫35才(会社員)/妻35才/(専業主婦)/子3才/子0才
  • 年収600万円/生活費25万円/住居ローン10万円
  • 貯蓄500万円

    支出:末子独立までの生活費    4,620万円
       末子独立後の配偶者の生活費 4,500万円
       子どもの教育費       2,000万円
       住居費            700万円
       葬儀費            200万円
       緊急予備資金         100万円
      ___________________________________________
       合計            12,150万円


    収入:遺族基礎年金        2,147万円
       遺族厚生年金        1,667万円
       中高齢寡婦加算        703万円
       老齢基礎年金        1,718万円
       貯蓄             500万円
       妻の収入          2,200万円
      __________________________________________
       合計            8,935万円

※末子独立までの生活費は、基本生活費×70%×(22歳ー末子の年齢)で計算しています。
※末子独立後の妻の生活費は、基本生活費×50%×末子大学卒業時の妻の平均余命30年間)で計算しています。
※子供の教育費は幼稚園から高校まで公立、大学は私立と仮定して計算しています。
(文部科学省「平成30年度子供の学習費調査の結果について」「私立大学等の平成30年度入学者に係る学生納付金等調査結果について」を参考に算出しています。)
※住宅ローンを組んで団体信用生命保険に加入している場合、世帯主名義の住宅ローンは返済する必要がなくなりますので、含めていません。
住居費は、そのまま持ち家に住み続けるとし、修繕費として計算しています。
※遺族基礎年金は、(780,900円+子の加算額449,400円)×15年+(780,900円+子の加算額224,700円)×3年で計算しています。(年金額は令和3年4月分から)
※遺族厚生年金は、平均標準報酬額50万、被保険者期間の月数156ヶ月と仮定して計算しています。
※中高齢寡婦加算は、585,700円×12年で計算しています。
※老齢基礎年金は、780,900円×22年で計算しています。
※妻の収入は、お子さんが末子が年少になってから60歳までの22年間、年収100万円と仮定して計算しています。

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